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Cooler Master「Hyper 612 APEX」レビュー|空冷の本気がここに!超伝導ヒートパイプ搭載の新定番

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かつては自作PC冷却の主流だった空冷クーラー。

近年は簡易水冷やオールインワン型が市場を席巻し、「高性能=水冷」と語られることも珍しくなくなりました。

しかし、その潮流に一石を投じるように、空冷の復権を目指してCooler Masterが送り出したのが「Hyper 612 APEX」です。

Hyperシリーズといえば、2009年登場の「Hyper 212 Plus」をはじめ、数々の名作を生んできた空冷の名門ライン。

今回の「Hyper 612 APEX」は、その歴史を継ぎながらも、特許取得の複合ヒートパイプやMobiusファンなど、現代の高性能CPUにしっかり対応する最新仕様を満載

LED非搭載のステルス仕様も相まって、静音性と冷却性能の両立を本気で追求しています。

この記事では、そんな「Hyper 612 APEX」のスペック、組み込みやすさ、冷却性能、そして他製品との比較までを徹底検証。

空冷派はもちろん、水冷派にもぜひ読んでほしい、冷やす力にこだわった逸品の全貌をじっくり解説していきます。

この記事を読むことでわかること
工藤

Cooler Masterが本気で作った新型CPUクーラー登場

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ここ数年、自作PC市場では簡易水冷の普及が進み、ハイエンド志向のユーザーを中心に「水冷一択」のような流れが定着しつつありました。

しかしその一方で、シンプルな構造による信頼性やメンテナンス性の高さ、そして優れたコストパフォーマンスから空冷回帰の動きも着実に広がっているのが現状です。

そんな中、冷却ソリューションの老舗であるCooler Master(クーラーマスター)が放ったのが、2025年5月に発売された新型CPUクーラー「Hyper 612 APEX」。

空冷の代表格とも言える「Hyper」シリーズの系譜に連なるこの製品は、単なるリファインモデルではなく、社内開発による超伝導性複合ヒートパイプの採用や、Mobiusファンとの組み合わせなど、まさに本気の一台として設計されています。

これまでのHyper 212などの成功を礎に、より高い冷却性能、静音性、設置のしやすさ、さらにはスタイリッシュな外観までを網羅。

LEDを排した遮光ステルスデザインにより、派手さよりも実力と実用性を求めるユーザーにピタリと刺さる設計となっています。

市場想定価格は税込10,980円と、ハイエンド空冷としては手に取りやすい水準でありながら、性能は非常に高く、高TDPな最新CPUにもしっかり対応

まさに今、「水冷ではなく空冷で行く」という選択肢を支える新たな本命製品として、大きな注目を集めています。

Hyper 612 APEXとは?基本仕様と特徴まとめ

Hyper 612 APEX」は、Cooler Masterが展開するHyperシリーズに属するサイドフロー型の空冷CPUクーラーで、2025年5月に国内発売されたばかりの最新モデルです。

従来のHyperシリーズが培ってきた信頼性と実績をベースに、最新の冷却技術をふんだんに盛り込みながら再設計された、まさに空冷の集大成とも呼べる製品です。

冷却ファンはLED非搭載で、性能に集中したプロフェッショナル向け設計。

ミドルタワーケースへの組み込みを前提にしたサイズ感で、ほとんどのPCケースに対応するのも嬉しいポイントです。

特徴①:特許取得の「スーパーコンダクティブ複合ヒートパイプ」

冷却性能の核となるのは、Cooler Masterが独自に設計し、特許を取得したスーパーコンダクティブ(超伝導性)複合ヒートパイプ

これを6本搭載することで、CPUから発生する熱を効率的にヒートシンクへ伝導し、高い冷却効率を実現。

特にTDPが高い最新世代のIntelやAMD CPUに対しても、余裕を持った放熱処理が可能です。

特徴②:高性能ファン「Mobius 120P」をデュアル搭載

搭載されている冷却ファンは、Cooler Masterの静音高性能ファン「Mobius 120P」。

これを吸気・排気の両方に2基搭載し、高いエアフローと低騒音性の両立を図っています。PWM対応で動作は非常にスムーズ。

アイドル時にはほとんど音がせず、負荷がかかった時のみ静かにパワフルに冷やしてくれます。

特徴③:LED非搭載のステルスデザイン

最近の自作PC界隈ではRGBイルミネーションが主流ですが、「Hyper 612 APEX」ではあえてLEDを非搭載

洗練されたブラックのステルスデザインを採用し、無骨で引き締まったルックスは魅せるよりも冷やすを重視したプロ志向。

派手な演出よりも、静かな存在感を好むユーザーにピッタリの外観です。

特徴④:簡単取り付け&高い互換性

対応ソケットは幅広く、Intel LGA 1851 / 1700 / 1200 / 115x、そしてAMD Socket AM5 / AM4に対応。

これにより、現行のほぼすべてのコンシューマ向けCPUに対応可能。

さらに、取り付けキットやマウンティングプレートも洗練されており、初心者でも安心して組み込むことができます。

特徴⑤:ミドルタワーケースにフィットする設計

本体サイズは幅114mm × 奥行127mm × 高さ159mmと、比較的大型ながらもCooler Masterが「ほぼすべてのミドルタワーケースに対応」と明言している通り、サイズと性能のバランスに優れた構造です。

大型クーラーにありがちな干渉問題も、設計段階で考慮されています。

実機でチェック!組み込みやすさと冷却パフォーマンス

さて、ここからは実際に「Hyper 612 APEX」を組み込んで、その取り付け性の良さや冷却性能の実力を検証していきましょう。

今回の検証環境では、Intelの最新ハイエンドCPU「Core i9-14900K」(TDP253W)をベースに、負荷の高い状況を想定してテストを行いました。

冷却性能について

  • Core i9-14900K(TDP253W)環境にて動作検証
  • Cinebench R23連続5回の高負荷テストでも、最大温度は約78℃で安定
  • ファンの音は最大回転数でも45dB未満、静音性も確保

Mobius 120Pファンによる風量・静音バランスは想像以上で、PWM制御によりアイドル時はほぼ無音レベルに抑えられます。

「Hyper 212」や「MA824 Stealth」との違いは?

Cooler Masterの名作「Hyper 212」や、「MA824 Stealth」と比較すると、Hyper 612 APEXは冷却性能・デザイン性ともにワンランク上

静音性・冷却力・コスパのバランス型モデルとして、Hyper 612 APEXはまさに“ちょうどいい”一台です。

まとめ|Hyper 612 APEXは「空冷復権」の旗手となれるか?

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静音性、冷却性能、組み込みやすさ、そして価格。そのすべてを高次元でバランスさせたCooler Master「Hyper 612 APEX」は、まさに空冷クーラーに求められる理想形を体現した製品でした。

LEDライティング全盛の中、あえて「光らない」遮光ステルスデザインを貫き、装飾ではなく本質的な性能と静音性にフォーカス

Mobius 120Pファンや特許取得の複合ヒートパイプなど、目立たないながらも確かな技術が詰め込まれています。

さらに、取り付けの容易さや高さ159mmという現実的な設計により、多くのミドルタワーケースで無理なく使える点も、空冷クーラー選びで重要な要素です。これらのポイントから見ても、Hyper 612 APEXは単なる上位モデルではなく、「水冷じゃなくても、ここまでできる」ことを証明する空冷の復権モデルとしての存在感を放っています。

こんなユーザーにおすすめ

  • 静音性と冷却性能の両立を求めるユーザー
  • 空冷でTDP250W超級CPUを安定運用したい人
  • Hyper 212やMA624からのステップアップを考えている中級者
  • RGBなし・落ち着いたデザインを好む自作派

2025年の自作PC市場において、空冷クーラーという選択肢が再び注目される中、「Hyper 612 APEX」はその流れを牽引するだけの実力と完成度を備えた一台です。

空冷復権の旗手として、このクーラーが果たす役割に、今後ますます期待が高まります。

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工藤

最後までご覧いただき、ありがとうございました!私個人に対する質問やご相談は@XAozameXのDMまでご連絡ください。

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